東京の映画撮影協力・ヘアメイクアーティスト派遣「kaplus(カプラス)」

インタビュー

INTERVIEWインタビュー

  • 様々な機会を通じて、人との出会いが、自分の成長の機会に。
    原点は係わる人への感謝と、ありがとうという言葉をもらえる美容師という仕事の素晴らしさ。

    市川店 スタイリスト 安藤 浩樹

    市川店 スタイリスト 安藤 浩樹

    美容師になるきっかけ、美容師になるまでのヒストリーをお聞かせください。
    生まれ育った地は福島です。中学から始めた器械体操がきっかけで、高校は推薦で入学しました。テレビで見た仮面ライダーがきっかけで、その頃は将来はスタントマンになりたいと思っていました。仕事は大変だけどお給与もよいと聞いていて笑。リアルに就職先は日光江戸村とかいいなとか、そんなことを考えていたのですが、冷静になって考えると体力的にもハードで、さすがにきつそうだなと。そんなことを思いながら将来を考える中で、スタントマンという選択肢とは別に、地元で働く地方公務員と美容師という選択肢が上がっていました。美容師はファッションへの興味関心から。最終高校卒業時に進路を決めるタイミングで、美容師を目指そうと決めます。

    ファッション的な興味関心以外にも、美容師は人に喜んでもらえる瞬間を間近で感じられることも、決めた大きな要素でした。美容師になって地元でお世話になった方に、将来的にサービスを通じて恩返しがしたいとも思っていました。
    ちなみに、人が喜んでくれることが純粋にうれしいという感覚は、両親の影響もさることながら育った地域の日々、例えば稲刈りがあったらみんなで手伝うなど、そういった風土や環境が大きく影響していると思います。

    高校卒業と同時に東京の美容学校へ通うために上京します。地元にも美容学校はありましたが、高校時代見ていたヘアカタログで「このヘアスタイルいいな」と思ったスタイルをつくっているサロンが東京のサロンでした。どうせ就職するんだったらそういった自分が良いと思うスタイルをつくっている都内のサロンで働きたいと思っていました。

    2年生になり就職活動をする中で、自分の選択肢はただ一つ。ヘアカタログで見た憧れのNORAに行くことでした。結果的には最終面接までは行けたのですが、残年ながら合格にはならず。NORA一択で就職活動をしていたので、じゃあ地元に帰るしかないかな…と思っていた時に、学校の先生の紹介で出会ったのが今の会社です。サロン見学や代表の駒﨑さんとお話する中で、コンテナを活用したサロンサービスなど、新しい取り組みにチャレンジしていること、また社風が自分が行きたかったNORAに近かったこともあり、お世話になることを決めます。
  • 新卒で入社し、今はスタイリストとして活躍されていますが、改めて安藤さんから見た会社の特長はどのような点ですか?
    自分が入社した年の新卒入社は、自分一人でした。事前には聞いていたのでこんなもんなんだと思っていました笑。今でこそウチの会社はたくさんの新卒の方が入社されていますが、昔はここまでの規模で採用はしていませんでした。そう考えると会社はどんどん新しい人が増えて、変わって来ていることも感じますね。 美容師さんはとても長く続くか、早々に辞めてしまう人か、けっこう差があるなと思いますが、自分も今年で入社して7年目、ここまで続けられている一番の理由は、いろんな人達の支え、お世話になることが多くそういった環境が全てだと感じています。

    さらにウチの会社はサロンワークを中心とした事業以外にもいろんなことをやっていて、そういったこともとても刺激になっているんじゃないかと感じます。自分はサロンワークがほぼ100%のスタイリストですが、そうではない例えば別の事業部の自分にそこまで関係のないことでも、社内ではシェアする機会や仕組みもあり、自分にはない新しい世界が見えること、他の人のがんばりが見えるのは特長的だと思います。純粋にそういった仕組みはとてもよいなと感じます。

    ちなみに会社は女性比率がとても高いです。入社当初はそういった環境的にも不安な部分はありましたが性別関係なく、いろんな人が関わって助けてくれる環境なので、あまりそういったことも意識することはないですね。

    市川店 スタイリスト 安藤 浩樹

  • 会社の経営方針共有会で、安藤さんがご自身のビジネスプランをお話になった姿がとても印象的でした。将来を見据えて考えていること、こうなりたいと思う姿はどのようなものか改めてお聞かせいただけますか?
    ありがとうございます。経営方針共有会でお話した、生まれ育った地元で今ウチの会社で所有するコンテナ型のサロンを活用した、サロンを運営するということについてですが、ゆくゆくは地元に戻りたいと考えている中で、入社の当初から代表の駒﨑さんから是非やってみてはというお話をいただいていました。そもそも入社の時点からいろんな可能性を含めてそんなお話をいただける環境は、なかなか貴重だと今でも思います。ようやく昨年の9月ぐらいから夢の実現に向けて具体的なアクションを起こせている状況です。

    繰り返しにはなりますが、自分が育った地元やお世話になった人に恩返しがしたいと思っていて、その結果地域が活性化して、盛り上げればよいと思っています。地域は人口減少が著しく、単純に人がいてほしいというのもその理由です。そのために出来ることがあるとすれば、自分が地元でサロンを出すことだと思っています。 なんとか来年(2025年)中には実現したいと考えています。昨年はその足利りとして地元福島の地域振興のコミュニティにも数回参加することが出来ました。会にはいろんな業種や立場の方がいて、みんな地元を盛り上げたいと思っている人ばかりでとても刺激になりました。地元を盛り上げたいという人たちと触れ合うことで、実現したいという想いもより強くなりましたね。
    自分が考えている以上の意見やアイデアが貰えたりという点でもとても貴重な機会になったと思います。

    正直今の時点では明確にかなり先までの将来の設計を出来ているわけではなく、まさに色々と悩み中ですがいろんな選択肢はあると思います。でもどういう形であれいただいた縁や恩を大事に、選択していかなければと思っています。
    そんな中、自分の中の原点ってなんだろうと考えることも多くなりました。今まで何のために頑張ってきたのかということにも紐づくことなのですが、やっぱりこの仕事をする上で、「ありがとう」と感謝の言葉を貰えることが自分の仕事のモチベーションの源泉なんだと感じています。
    自分自身人と係わることは決して得意ではないのですが、美容師という仕事を通じてこれからもチャレンジし続けたいと思っています。

    市川店 スタイリスト 安藤 浩樹

  • 信頼と実績を重ねることで、ヘアメイクの仕事でも選ばれる美容師としてのロールモデルに。
    美容師LIFEの第二章は「自分のやりたいことを自分らしくやる」という決意をカタチにすること。

    市川店 スタイリスト NAMI

    市川店 スタイリスト NAMI

    美容師になるきっかけ、美容師になるまでのヒストリーをお聞かせください。
    知り合いの美容師さんに教えてもらったりしながら、小さいころから自分の髪をアレンジをすることが好きでした。実は母親に髪をやってもらうと痛くて、自分で出来ないかなと思ったことがきかっけではあるのですが、笑その年齢時分は美容師にもお花屋さんにもなりたい、なんにでもなりたいと思っていましたね。

    そんな私ですが、実は美容室に行くことは好きな方ではなかったんです。美容室は緊張する場所。場所それ自体がおしゃれなイメージがあって、そういった場所で自分を見られるのがとても苦手でした。且つ人見知りが激しくて笑、コミュニケーションがぎこちなく、自分の要望を伝えるのが苦手ということもその当初はあったのだと思います。

    そんな私でしたが、逆に自分が美容師の立場になってやってみたいという気持ちが生まれたのもこの頃でした。そんな気持ちを持ち、中学時代美容室の職業体験をする機会があったのですが、毛だらけのロットが無造作におかれていたり、華やかな表面ではなく、裏の実情を見ることで、美容師になりたいという想いが折れてしまいます。そんな体験を経て、高校に入っても美容師になろうとは本気で思えませんでした。卒業にあたっても特にどうしてもやりたい!ということがない中、安定を求め公務員試験を受験します。美容には興味があるけど、現実を見てしまったことでなかなか踏み込めなかったこともあったと思います。

    残念ながら公務員試験は受験するも受かることが出来ず、やむを得なくとりあえずどこかで働こうと思っていた時に、美容師の見習いをしながら国家試験が取れるという環境があることを耳にしました。美容師になることをどこかで諦めきれなかった自分もいる中で、意を決してお話を伺うことにしました。お話を伺う中で自分の思った以上に、働く環境が整っており何より会社の雰囲気もよかったこともあり入社を決意します。ちなみに入社した後も、もし美容業界が合わなかったらもう一回公務員試験も受けようと思っていました笑。やってみてダメだったらしょうがない!それぐらいの気持ちでした。
  • なかなかの紆余曲折を経て、美容業界で働くことを決められたのですね。美容師になる、その後の働き方などどのような変化を経て今に至られたのでしょうか。
    地元の美容学校の通信科に通いながら、サロンにてアシスタントとして働き始めます。私が通っていた美容学校の通信の制度は、学校に行く期間が非常に短く、その分実践的にサロンで働ける環境でした。現場に慣れる上でもそれはとても良かったと感じています。
    サロンで働く中で、日々一つひとつ、自分自身の変化を肌で感じることが出来ることは、とても新鮮で楽しく感じました。そんなことがより美容の仕事へのやりがいとなっていたと思います。この業界に入る方の多くが、キラキラした憧れや願望を持っている中私はなかった笑。それが逆によかったのだと思います。そう考えると、中学時代の実習での体験は貴重だったのだと今は感じることが出来ます。

    学校に通いながら、国家試験を取得。アシスタントから念願のスタイリストになり、お客さまを担当するようになってからは、仕事の楽しさをより実感するようになります。仕事に打ち込み、辞めたいなどと思うことはありませんでした。それは回りの環境、関わる人の良さもあったと思います。そんな日々を過ごしキャリアも10年を超え長く働く中で、「この環境でこれ以上どんなことが学べるだろう」と自分のキャリアを考える機会がやってきます。

    入社してはじめて辞めようと思ったそのときは、他社への転職や独立という選択肢も考えていました。年齢的に次のステップとして、何か変化をしなくてはならないという焦りもあったと思います。そんな中でちょうど海外研修に参加させてもらう機会がありました。海外研修では、普段関わらない他店の美容師さんと過ごし、日常とは違う美容の景色を見たときに、自分は美容師としてまだまだだと強く実感します。自分にとってプラスになる学びが必要だと感じたとき、スタイリストとしてサロンワークは出来るけど、メイクの技術やスキルが伴っていないことに対して、もっとそこを磨きたいと思いました。この機会に自分の次へのステップとして、苦手意識を克服しもっとスキルアップしたいと考え、サロンに勤務しながらまずはメイクスクールに通うことを決めます。

    地元にもメイクを学べる環境は無くはなかったのですが、東京にあるスクールの方が、情報収集・感度といった点でも質も量も多く、今後の自分の仕事にも繋がりが持てるのではないかと思い、東京のスクールを選びました。
    スクールは2年弱のカリキュラム内容になっていましたが、ちょうどコロナの影響もありなかなか通うことが出来ない状況でした。なんとか期限ギリギリで卒業することが出来、スクーリングで自分のスキルアップを実感すると共に、苦手意識のあったメイクが楽しいに変化していました。

    市川店 スタイリスト NAMI

  • サロンワークから自身のキャリアを考える機会に、メイクという新たなスキルを身に付けられたことは、自分の仕事の幅を広げる大きな機会になられたのですね。今新しい環境でやっていること、今後のご自身のやりたいことはどんなことになりますか?
    スクール卒業後通常のサロンワークに戻り、今後どうしていこうかと考える中で、美容師は続けながらメイクの仕事もしたいと考えていました。そんな中スクールの担任の先生からカプラスを紹介されます。スクールの先輩に古川さんや飯田さんがいたことも大きかったですね。シンプルに自分の選択肢に合致している環境だと感じました。

    古川さん、飯田さんを通じてサロン見学をする機会があったのは、昨年の年末でした。お二人とはここが初対面だったのですが偶然同じ年ということ、また共通の話題で話しやすいといったこともあり、この方たちとここなら働けそうという肌感が合ったというのが率直な感想でした。また代表の駒﨑さんからは、会社としてこれからやって行きたいことや展望を聞き、会社としてチャレンジしていく姿勢、熱量に共感を覚えました。ご縁も感じ今までずっと働いてきたサロンからの転職を決意し、今年の5月カプラスに入社をしました。

    長年いた会社を離れることでの漠然とした不安はあったのと、ヘアメイクの仕事を出来れば中心にしたいということがポイントの中で、自分が希望するボリュームのヘアメイクの仕事が出来るかの不安は正直あります。
    とはいえども、サロンワークにおいても指名はしっかりとって行きたいと活動をしつつ、今はまずは美容師とヘアメイクの仕事、両方を両立出来るようにしたいと考えています。同じキャリアの古川さん、飯田さんとはメイクの勉強会を企画したりと、今サロンワーク以外のメイクのスキルアップの取り組みなどもスタートさせました。ヘアメイク現場の案件も徐々に増えつつあります。
    私自身、まずはいろんな現場に行って経験を積みたいという思いが強いです。将来的にはその経験を今後の社内での教育などに展開出来ればいいと思っています。今は比較的身軽な立ち位置でやらせてもらっていることには感謝ですね。

    会社としては美容師とヘアメイクの両立を目指す中で、まずは私自身ヘアメイク案件の対応を通じて次に繋がる仕事をするのが自分の役割だと思っています。最近は外部のヘアメイクアーティストさんとの接点を通じて仕事だけではなく、様々な刺激をいただける貴重な機会を次のステップに活かしたいという想いは強いです。クライアントに認められる実績と信頼を作って行くことで、もっと自分のやりたい世界が見えてくればよいなと思っています。

    市川店 スタイリスト NAMI

  • 新卒から育ったこの大好きな環境で、自分にしか出来ないキャリアを作る。
    スタイリストだけじゃない、講師としての側面も。美容師のマルチキャリアの可能性を追求していく。

    西大島店 スタイリスト
    セイファートラーニングアカデミー 講師 萩野谷 憂希

    西大島店 スタイリスト 萩野谷 憂希

    ご自身が美容師を目指したきっかけ、またカプラス社への入社の経緯をお教えください。
    小学校ぐらいからいわゆるキラキラした仕事に対しての憧れを持っていました。また自身の髪質がくせ毛で、小さい時から縮毛矯正をしていたこともあり、自分のコンプレックスを克服してくれる、美容師さんの技術はすごいなと関心していました。
    将来の職業の選択肢として、美容師はそのうちの一つに入っていて、どうしても美容師じゃなきゃだめということでもなく、漠然となれたらいいなぐらいの感覚だったと思います。そしていよいよ高校を卒業時、進学ではなく自分の好きなことをやった方が後悔しないと強く感じ、結果的には美容師になることを決意します。
    一応進学校だったこともあり、進学をする人が多かった中でも、私の選択には親も先生も理解を示してくれ、応援してくれました。
    その後、茨城の地元の美容学校に進学をします。2年生になりいざ就職活動を始めるに当たって、私自身有名店や人気の美容師さんがいるところで働きたいといった思考は全くなかったです。むしろそういったギラギラした美容師さんが苦手でした笑
    働く上で、お店の雰囲気や一緒に働く人がどんな人だったら楽しく働けるか、そういった点を重視してお店を探していた際、双子の妹の就職先が江東区にあり、東京で暮らす家もその近辺で探していたのですが、偶然近くにあったアビーヘアーを見つけます。
    お店の温かみのある感じや、中で働いているスタッフの人たちもそんなガツガツしていなくて笑、とてもよい雰囲気のお店だなと感じていました。その印象の良さから他のサロンを選ぶ選択肢はなく、そのまま選考に進み入社することになりました。
    学校は地元に就職する生徒が多い中、アビーヘアーは学校に求人票がなかったので、自分で調べて応募したのですが、結果それは間違っていなかったのだと今振り返っても思います。
    生まれてずっと地元育ちでしたが、両親も「せっかく美容師やるなら東京で頑張って見たら」と後押ししてくれたことも大きかったですね。
  • 入社してスタイリストデビューに至るまではどんなことがありましたか?またデビューまでに印象に残る出来事があればお教えください。
    新卒で入社し最初の配属先は、アシスタントとして市川店に勤務となります。私的には入社3年でスタイリストデビューを目指すことを目標にスタートしました。周りを見たときに、3年でデビューしている先輩がいらっしゃらず、「私が一番最速でデビューするんだ!」と意気込んでいました(結果的にはデビューまで5年ほどかかったのですが…笑)
    私が入社当初は、まだ今のように体系的な教育システムが出来ていない時代だったので、ひたすら営業後に練習を繰り返す日々を過ごします。練習の成果もあり、メンズカットに合格するあたりまでは比較的スムーズだったのですが、そこから先が行き詰ってしまいました。そのような状況下で仕事のモチベーションも徐々に低下し、とうとう限界が。会社に状況を理解してもらい一か月間休職をしました。今までずっと突っ走って来た中、この充電期間は貴重な時間になりました。またそれ以上に「いつでも戻っておいで」という会社のスタンスにはとても救われました。一か月間地元に戻って過ごしていた中で、地元の美容室に転職するという選択肢もありましたが、会社の受け入れ態勢、新卒からずっと家族以上に一緒にいたスタッフの支えなど、カプラスを超える良さを実感するサロンがないことに改めて気づき、再度現場に戻ることを決意しました。

    ちょうどそのタイミングで、水戸店をOPENするという話が上がります。水戸店はその頃導入した移動型のコンテナ美容室を活用して、水戸に出店するという内容のものでした。自分がスタイリストデビューに向けて、大きなきっかけになると感じ、復帰と共に、この水戸店の新店へ参加することを決めます。
    結果的には2,3か月と短期間での出店(移動型店舗という特性もありそれが出来たというものあるかと思います)で店舗は撤退したのですが、何よりそこでゼロからお店をオープンさせるという経験を詰めたことは大きかったですね。特に集客ではSNSを活用、自分たちで定期的に情報をアップしたりと、手探りながらやれることをやっていました。
    さらにそれ以上に自分としてよかったのは、地元のエリアで自分の施術を体験して欲しい両親や友達、自分に近い人たちに美容師としての自分のサービスを体験してもらえたことがとても大きかったです。スタイリストになったらまずはやりたいことの一つだったため、夢が実現しただけでなく、大きな自信にも繋がりました。
    そんな水戸店の経験を糧に、市川店に戻り一気にその後一年でスタイリストデビューを果たします。でもまたここで大きな問題が笑
    デビューしたものの、市川店にはスタイリストが数多く在籍しており、なかなかスタイリストとしての仕事が出来ない状況が続きました。そんな状況を見かねた古川さん(現:ヘアメイク事業部:事業部長)が、マンツーマンサロンとして確立し始めていた西大島店への移動を打診してくれました。より多くの経験を積みたい、成長したいと思っていた中で、この移動も大きな決断だったと感じています。

    西大島店 スタイリスト 萩野谷 憂希

  • スタイリストデビュー、そして新たな試みとしてのアカデミー受講、講師としての道も進まれますが、そこに至る経緯やそれらを踏まえた今後のご自身のやりたい事、キャリアについての考えをお聞かせください。
    マンツーマンサロンということもあり、入客からフィニッシュまで自分一人で完結させないといけないことは、想像以上にプレッシャーがありました。とにかく実践で、先輩の動きや技術を見て真似る、盗む、必死に頑張る。この繰り返しです。
    でもこの環境は結果的に自分の弱点を認識することが出来て、自分自身も成長出来ているな!と実感出来るほどになりました。
    そしてちょうどこの移動と同じタイミングで、社長の駒﨑さんからセイファートさんがやられているラーニングアカデミーへの参加のお話、機会をいただきます。
    お恥ずかしいお話なのですが、その時点では正直何をどうするのかよくわかっていませんでした笑
    詳細を知る中で、アカデミーにて教育のノウハウを学び、講師として専門学校で授業を行うとのことで、最初は「私に出来るだろうか…」と思っていましたが、会社として今までそういったことが出来る先輩が会社にもいなかったし、これは折角の機会を活かして自分自信楽しんでやってみようと思い、取り組むことを決意します。
    アカデミーでは様々なサロンのいろいろなキャリアの方が参加されており、その環境自体がとても刺激的でした。
    他のサロンの皆さんとの接点を通じて、各社の教育について知れる機会はとても勉強になりますし、学校の授業を通じての学生との接点はサロンワークとは違う刺激や気づきがあります。私にとってはとてもモチベーションを上げてくれる機会になっています。

    私自身、人前で話すことが得意な方ではありません、今でも学校で講師として話をする時にはとても緊張します。でも同時に教える、伝えることの面白さもなんとなくですがわかりかけている気もします。
    現在はアカデミーの経験を活かして、社内での技術指導も行うようになりました。そういった意味ではアカデミーの経験は活かせているのではないかなと思っています。社内でも改めて教えることの難しさと楽しさ、やりがいは感じていますね。
    これからの自分自身のキャリアについて、まだ現時点では遠い先まで見通せているわけではないのですが、この4月からアカデミーでは、 他社の新卒の指導も始めることになり、今まで以上に現場以外の活動比率が上がることになりそうです。当面の目標としては、お店を抜ける機会が多くなるのですが、効率的にスタイリストとしてしっかり売上を作れるように、また講師としての経験を更に積んで、現場と講師、両方で売上を立てられるようになりたいと考えています。自分のキャリアが次のスタッフの目指す指標になれば、また新しいキャリアを目指す美容師も増えると思いますし、その道しるべに自分はなれればと考えています。

    西大島店 スタイリスト 萩野谷 憂希

  • 美容が好き、美容師という仕事が好き。
    答えのない採用というミッションを通じて、この先の新しい美容師としてのキャリアを作って行きたい。

    西大島店 スタイリスト 採用担当 井上 郁

    西大島店 スタイリスト 井上 郁

    ご自身が美容師を目指したきっかけ、またカプラス社への入社の経緯をお教えください。
    美容師という職業を意識したのは、小学校高学年ぐらいからで、理由としては友達の髪を触るのも楽しかったし、ファンであるXJAPANのhideが美容師免許をもっていると知ったからでした。
    そして美容師を決定的に目指したのは中学2年生の頃で、当時テレビで美容師を主題にしたドラマ「ビューティフルライフ」が流行っていたのですが、そういった話題性を集めるカリスマ美容師よりも、孤児院で働いてる美容師さんをテレビで見て、その方の姿が憧れの美容師像となり、自分は美容師になると決めました。
    美容学校を卒業後、地元に新規出店をしたカキモトアームズの亀戸店に新卒で入社します。同店でカラーリストデビューをした1年半後に下北沢店への移動を命じられ、約半年間勤務をしました。
    その後、カットもできる美容師になりたいと改めて強く思うようになり、転職をすることを決意。私の地元が江東区だったこともあり、縁あってアビーヘアーを見つけ、その際市川に新店がオープンするとのことで、オープニングスタッフとして入社することとになりました。ちょうど美容師になって三年目のキャリアでした。
  • 井上さんのルーツを知ることで美容師としての価値観が明確になられていることがわかりました。続けて入社後から採用というミッションを担うことになったきっかけをお教えいただけますか?
    市川店のオープニングスタッフとしてアシスタント職として入社をしたのですが、当時はカプラスも創業3年目、会社としても立ち上がったばかりで、今の環境からは想像がつかないほど、未整備なことだらけでした笑。あるのはいい意味での緊張感のある現場でしたね。
    前職でのカラーリストとしての経験はあったものの、いざ現場に入ると出来る仕事が限られる、視野の狭さなど、自分の実力とのギャップを思い知らされました。なのでとにかく自分の出来ることをやる、それに加えて練習も毎日頑張っていました。そんな慌ただしい日々を過ごす中1年ほど経過したのですが、思った以上に自分の成長感を感じられないことにストレスを感じます。先ほどお話した通り、当初は例えば教育一つとっても、それをどうやってやるのかの軸がなかったり、体制もしっかりしていなかったんですね。
    振り返っても一番厳しかった時期でしたね。正直辞めたいと思いました。でもそんな中社長の駒﨑さんをはじめ、当時の店長だった永妻さんなど、今の問題課題を認め、歩み寄っていろいろとお話していただけたことは、こんな自分でも必要としてくれているんだと実感出来る瞬間でした。そんな経験も乗り越え、アシスタントを卒業、念願のススタイリストデビューを住吉店で果たします。
    こちらも前後しますが、今の採用というミッションを担ったきっかけは、入社して間もなくスタッフ全員が、大きく教育、広報、管理という3つのミッションを全員誰かしらが負うということが決められたことが発端でした。私はその際に広報に含まれる採用をメインでやることになり、それが今もずっと続いています。ちなみにその当時、採用を選んだ理由は特になかったのです笑。当時は「採用とは?」を深く考えたり、今となってはその重要性は理解していますが、それさえもなかったというのが実情でした。改めて振り返るとよくやっていたなと思うことがたくさんあります笑。
    もちろん採用について誰かが教えてくれる環境ではなかったので、自分で調べて手探りで色々とやってみる、そんな日々の連続でしたね。まず東京の美容学校を調べて、求人票を作成してみる。説明会への参加や作成した求人を持って学校訪問など自分から会社に提案して、やれることをやっていました。経験を重ねる上で、採用はいろんな外部の方との接触もあり、学ぶことも多くそういった意味では刺激をたくさんもらえるミッションだなと感じていました。
    未だに採用は答えのない仕事だなと感じますが、こういった答えのない仕事だからこそ、継続的に取り組むことで得られることもたくさんあると感じています。そしてその経験を通して全てプラスに作用することも実感しています。あとは美容師という仕事、美容師が好きということも、この採用という仕事の面白さを後押ししているのだと思います。

    西大島店 スタイリスト 井上 郁

  • ふとして始めた採用のミッションが今にも継続されている理由を垣間見た感じがします。井上さんの現在、また今後の自身のキャリアについて思っていること、考えていることをお教えいただけますか?
    スタイリストデビュー後、私は結婚・出産というライフイベントを迎えました。
    現在2人の子供がいますが、一人目出産後は半年で復帰し、二人目は1年ほどお休みをいただいた後、現場復帰しました。
    結婚、出産を通じても美容師は続けたいと思っている中で、こうやって自分がやりたい美容師を続けられるのも会社の理解があってこそだと改めて環境に感謝しています。 人生のステージ、環境が変化しても、役割を与えてくれるというのが今のカプラスにはあります。
    役割を全うするには、常に自分自身をアップデートして行かなくてはいけません。私で言えば美容師として現場に立ち続けるだけではなく、採用という答えのない仕事を向き合い続けることで、少しでも進歩することを諦めないことが大事だなと感じています。
    あと、美容師としての今後のキャリアについては、正直ずっと高いパフォーマンスを発揮出来るわけではないと最近感じるようになりました。私自身年を重ねる中で、今までの働き方とは違う、よりお客様一人ひとりとの時間を大切にして長くこの仕事を続けられればと考えています。
    会社は昨年度から、サロンを主体にした事業以外にも、ヘアメイク事業やメディア事業など、前例のないいろいろなことにチャレンジしています。私は採用に大きく関わるメディア事業部をより事業として確立するよう、カタチにして行きたいと考えています。
    従来のサロンの現場のみを行う美容師にプラスアルファの価値が備われば、もっとお客さまや会社に還元出来ると思っています。

    西大島店 スタイリスト 井上 郁

  • 自分のチャレンジしたいことと会社の方向性、ベクトルが揃ったときに感じる未来への可能性。
    これからのヘアメイクと美容師の活動両立で実現したいこととは?

    西大島店 スタイリスト 飯田 梨沙

    西大島店 スタイリスト 飯田 梨沙

    今回当社が提唱する「ヘアメイク×美容師」という、新しい美容師としてのあり方に共感いただき、ご縁もありジョインいただきました。まずは飯田さんのこれまでの美容師になるまでの道のりをお聞かせください。
    私自身鹿児島に生まれ、美容専門学校卒業まで地元で育ちました。小さい頃から髪をいじることが好きで友人のヘアアレンジをしてあげたりとそんな感じでしたので、定期的にいく美容室も楽しみの一つでした。気づけば小学生の頃から、将来は美容師になりたいと思うようになります。その一方で同時にバスケットボールにのめりこみ、本気で部活に打ち込み推薦で高校へ進学します。
    高校卒業時、将来の自分を考える中で、自分の好きと打ち込んでいたこと、どちらの方向へ進むか迷っていました。スポーツについてはプレイヤーの自分というよりは、トレーナーなどといった選手をサポート・補佐が出来る役割をイメージしていましたが、仕事としての美容師の魅力を捨てきれないこともありどちらか悩みました。進学がメインの高校だったので、先生からは進学を勧めらたのですが、最終的に自分が本当にやりたいことを考えた際、美容師になる道を選ぶこととしました。 小さいころから憧れの職業である美容師になることを、両親は特に何も言わず自分の意思を尊重して応援してくれたことも、自分自身で進路を決めることが出来たおかげだと思っています。

    進路を決めたことに今も後悔はありませんが、ちなみに今となって改めて思うのは、スポーツに本気で打ち込んだおかげで精神的にも自立し、特に自分で決めたことをやり切る力は、今もとても役立っていると感じます。
    美容学校は鹿児島県内にある美容学校のトータルビューティー科へ進学。美容に関わるいろいろな仕事に興味があり、たくさんのことを学びたいと思ったのが理由です。今考えるとそのころから美容師一択では考えていなかったんですね。

    就職先選びの際も自分の可能性を広げる上でも、いろんな職種にトライしたいという思いがあったのですが、まずは美容師免許を取得しスタイリストデビューした方がよいとの先生や回りのアドバイスもあり、美容師免許を取得。
    就職場所は地元でという選択肢もありましたが、私の性格をよく知る友人の勧めで、より多くの経験体験を積むには東京が良いのではというアドバイスもあり、また東京にいた学校の先輩がいるサロンとのご縁もあり上京を決意します。
    ちなみに、新卒で入社したサロンは先輩が早期デビューして活躍されていたことが一番の理由でした。早期デビュー出来るということは教育がしっかりいるのだと感じ、またそれ以外にも海外研修などの学びの機会が多いといった点も決め手になりました。
  • 上京されて念願の美容師デビューに向けて、社会人としての第一歩を歩まれます。その頃から今現在に至るまであった出来事や気持ちの変化、自分自身で決めてこられたプロセスをお聞かせきださい。
    実践を重ねる中で、スタイリストとしてのデビューを果たし、当時はサロンワークで充実の日々を過ごしていました。しかし時間の経過と共に、仕事への慣れやマンネリが多少なりとも生まれて来ます。安定した日々とは裏腹に、自身の成長や今後のステップを考えることも増えて来ました。 新卒で入社した会社にこの2022年の3月まで勤務していたのですが、美容師は離職が多いとされる職業の中で、仲間に恵まれここまでこれた感謝がある一方、どこかのタイミングで次へのステップを踏まないと、自分自身が描いた将来に向けて成長することが出来ない、年齢やキャリアを考えても今しかないと思い、退職を決意します。 成長意欲を持ち続けられたのも、仕事以外に駅伝の監督コーチを長年やっている父や、年は関係なく常に新しいことにチャレンジする母の姿を見て育ち、影響を受けていることは多分にあると感じます。

    進学や就職時に美容師以外の仕事に興味を持っていた自分を思い起こし、自分で強引にでも環境を変えて、スキルやキャリアを積むことに集中したいと感じ、仕事を辞める一年前からヘアのスクールへ通いつつ、退社後メイクスクールへと次のキャリアステップへ向けて動き出しました。一会社員ではなく、本当の意味で自分の実力が試されるヘアメイクアーティスト兼、美容師としてフリーランスでの活動を視野に動き出します。 もちろん現実が決して甘くないということもわかっていましたが、やりたいことを実現するには自分自身でなんとかしないといけないし、何とかなると思ってスタートしました。まあそれ以上にこのタイミングを逃したらいけない、ラストチャンスだなっていう気持ちの方が強かったのかも知れません。ちょうどそのタイミングで、スクールで面識のあった古川さんが、美容師をやりながらヘアメイク活動に取り組んでいる、カプラスのホームページに掲載されたインタビュー記事を見る機会が。自分がやりたいと思う活動を、会社として取り組んでいることに共感を受け、この会社で自分のやりたいことが実現出来るのではと考え、問い合わせをさせていただきました。

    西大島店 スタイリスト 飯田 梨沙

  • 何か偶然のようで必然的な出会いのような気がします!当社の代表の駒﨑ともご入社の際お話をいただく機会があったかと思いますが、改めてカプラスという会社組織の魅力は、どんな点だと思いますか?また今後のキャリアについての考えをお聞かせください。
    ホームページのインタビューを見た時にも感じたのですが、従来からある美容室との考え方の違いに大きく影響を受けました。 ヘアメイクと美容師の両立だけではなく、自社でメディアを運用したりと美容師を目指すだけの一択ではない、選択肢の幅やそれを支援応援する体制があります。代表の駒﨑さんも美容師でないからこその、そのような発想になるのかとも感じますし、何より女性が多く、長く勤務されていることも安心に繋がっています。 「生涯美容師」という言葉が、業界でもよく使われるようになった今、また働き方の多様性が世の中的に重要視される中で、一人ひとりのキャリアがあるというのは、理想はあっても現実はという声も聞きます。
    私も自分のキャリアを考える上で、現場に立ち続けたいと思う一人ですが、まずはこの会社で今動き出しているヘアメイク事業部の活動を通じて、土台作りを他スタッフの皆さんとして行きたいと思っています。

    今積極的に活動しているキャリア2年目のスタッフさんたちも、前のめりで何事も取り組んでいる姿にも影響を受けています。 まだそこまでの先を見通せてはいませんが、ヘアメイクの仕事はどこかでアッパーが来るかもしれないけど、両方トライしながら美容師は続けて行きたいと思っています。可能性を楽しみながら一つひとつ作って行きたいと思っています。 直近の目標としては、自分自身映像、音楽関係のヘアメイクに興味があり、その分野でどう活躍出来るか試行錯誤をしていますが、取り組み始めて感じたのは、その時々の機会に応じて万能に対応出来ることは、ヘアメイクとして求められる大きなポイントであると感じています。私はこれしかやりませんというスタンスは受け入れられないと思いますし、経験体験を積んで対応万能なヘアメイクを目指して行きたいと思います。またその中で自分自身で、ベストな判断軸を持てるヘアメイクでもありたいと思います。

    西大島店 スタイリスト 飯田 梨沙

  • 美容師という職業が、本当の意味で「夢」と「期待」を抱き持ち続ける仕事にしたい。
    変化とチャレンジを恐れない企業風土と、諦めない姿勢こそがカプラスらしさ。

    代表取締役 駒﨑由美子

    代表の駒﨑の社会人スタートは、某大手システム会社への派遣スタッフとしての勤務が起点となり、その後同社をスピ ンアウトした人物と共に会社の立ち上げを一から経験するという、一風変わったキャリアを持っている。そこに至るプロセ スにおいては、自身がビジネスの仕組みや流れを体得することでしか、経営におけるスキルは備わないという確証に繋がっている。

    そんな中、同社の役員として経営に携わる中で、一人の美容師との出会いがこの美容業界へ足を踏み入れるきっかけとなった 。
    今現在に至る中で、「美容師の夢の実現を応援したい」という、その時感じた想いが今も変わらないことが、会社経営に おける考え方・根管になっている。
    夢の実現のためには前例がないことにも、スタッフを巻き込みながらチャレンジし続け るその理由とは?
    会社経営における拘りや想いを聞いてみた。

    代表取締役 駒﨑 由美子

    社会人経験をお伺いすると、駒﨑さんご自身の性格や行動特性が現れているように感じますが、ご自身の経験も踏まえ、会社経営において大切にされている点はどのような点でしょうか。
    いわゆるお決まりの就職活動をせず、派遣社員として社会人キャリアをスタートしましたが、職種が経理という、いわゆる会 社において基盤となるお金に密接に関わる仕事だったので、会社の状態をより明確に知ることが出来たのは、良い経験だっ たと思います。
    また、合わせて親族の会社の経営を経理部門から支えることもあり、より経営の根管を知れたことは、自分の自身や経験や創業意欲を掻き立てるきっかけにもなりました。

    一方で、会社組織というのは経営者一人で成り立つものではありません。
    そこに働く人がいて、その人たちがいかにモチベー ション高く仕事に取り組めるか、会社の環境・風土醸成はとても重要です。

    合わせてトップが考え方や思考をいかに社員と共有することが大事かということも学びました。 私自身、自分が出来ることはまず自分でやってみるというスタンスは今も変わっていません。
    自分でやって見たことを踏まえ、その本質を理解した上で、他スタッフへ役割を与えていく。
    その人の「やりたい」や「適性」をしっかり見極めながら、 出来る限りチャンスを与え、スキルとして装着出来るものを増やして行きます。

    美容師は美容師としての本来のスキルを伸ばすことはもちろんですが、今後は多様な視点を持ち、自分自身のキャリアを自分自身で広げていく必要があると感じています。
  • スキルを伸ばす、機会を与えるという点では、現在美容室運営以外にも、「美容師×ヘアメイク」と題して、今までなかなか両立が難しいと言われていた、サロンワークとヘアメイクの相互の活動支援であったり、移動コンテナ事業といった、固定した場所に開業するといった美容室の固定概念を覆す、シーンや用途に合わせてポータルブル化を可能にするといった、新しい取り組みにも着手されています。このような新しい発想はどうやって生まれてきたのでしょうか。
    美容室経営は労働集約型のビジネスモデルであり、経営における重要課題はいかに人材を獲得、育成できるかということに尽きます。

    しかし、実態は美容業界は慢性的な人手不足の状態です。会社が持続的に成長する上ではここから目をそらすことは出来ません。そんな中私は「採用に困らないためには」どうしたらよいかを考えていました。
    会社が担うことは社員がやりたい・実現したい状態を維持してあげること、その上で社員はその実現したい目標を達成するために、持続的に成長をすること。
    そのための努力を怠らないこと。そういった状態を作ればそれが実現できると考えました。
    そこで考え付いたのが「美容師×ヘアメイク」の両立であり、移動型コンテナによるサロン事業です。 「美容師×ヘアメイク」であれば、今までお互いになかなか相いれなかったこの2つの職種を両立出来ることを証明することで、どちらかを諦めていた人達が、これを機会に自身の夢を叶えたいと思う人が増えますし、移動型コンテナサロンで言え ば、時間空間を超えた新しいサロンワークのあり方や、前述したヘアメイク事業との接続で、他にはない付加価値が生まれると感じたのです。

    私自身、こういった新しいチャレンジを通じて、自分自身がワクワクすることが何よりのやりがいですし、そこに興味を持って、自分のやりたいことを実現したいという仲間が増えていることが、何よりうれしく感じています。
    裏を返せば、当社の存在価値やそこに美容師の夢の実現に一歩でも繋がることであれば、
    それは今後も新しい取り組みが何であれ、価値のあるものになると感じています。

    移動コンテナ事業

  • 従来からある考え方や概念にとらわれず、新たなチャレンジを通じて「やりたい」と「出来る」を共存させていくところに 、会社としての社会的意義や社員のキャリア形成についてどのようにお考えですか。
    従来の美容室経営は、店舗を増やすといった拡大戦略こそが成長を持続するために必要であると言われていますが、私自身、数の拡大を求めるつもりはありません。
    もちろん必要に応じた出店戦略というのは選択肢としてゼロではないですが、良い意味で組織が新陳代謝を繰り返すことで、弊社で学んだ社員が独立をするなど、従来の美容師プラスアルファのスキルや考え方を持った人を業界内外に輩出することが出来ればとよいなと考えています。

    そういった中で、当社は新たな人材を常に求め、前述したように今までにない価値を共に生み出していくことで、組織として の価値を常に向上させ、前例に捉われない取り組みにチャレンジしていきたいと考えています。 多様性のある優秀な人材を輩出することで、新たな価値創出を行えることは、これからの時代美容業界は元より、社会全体 に与える影響は大きいと考えています。
    私自身創業時から持つ、「美容師の夢の実現を応援したい」という気持ちは変わっていません。
    これからは一人でも多くの 美容師さんと当社の取り組みを通じて出会い、その人の夢の実現を支援・応援することこそが、自分自身が会社経営を通じて本当にやりたいことなのです。

    代表取締役 駒﨑 由美子